スノーゴーグル用度付きインナークリップ「SNOWMASK」徹底解説
普段度付きメガネをかけてお過ごしのみなさま、スキーやスノーボードなどウィンタースポーツを楽しむときのアイウェアはどうしていますか?とくにコンタクトが苦手な方々にとっては、ゴーグルとメガネをどのように組み合わせたらいいのかが大きな悩みどころではないでしょうか。メガネナカジマではゴーグルに装着することのできるメガネ、ゴーグル用度付きインナークリップ「SNOWMASK(スノーマスク)」を取り扱っています。今回はそのSNOWMASKについて特徴を詳しく解説していこうと思います。
度付きインナークリップ「SNOWMASK(スノーマスク)」とは
SNOWMASKとは、スキーやスノーボードなどで使用されるスノーゴーグルの内側に取り付け可能な度付きレンズの入ったクリップのことです。クリップをゴーグルに装着する際は、クリップを手でしならせながらゴーグルの内側に引っ掛けるようにはめ込みます。クリップはある程度調整が効くため、様々なサイズや形状のゴーグルに取り付けるけることができます。SNOWMASKのレンズには曇り止めを塗ることも曇り止め加工をすることも可能です。
SNOWMASKの取り付け方は以下のとおりです。
メガネナカジマのオンラインショップでSNOWMASKを購入した場合の簡単な手順は以下のとおりです。もちろんオンラインだけでなく、取り付けたいゴーグルを持って直接ご来店いただくことも可能です。
- お客様が商品を注文します。ご注文の際、度数、レンズタイプ、曇り止め加工オプションなどをお選びいただきます。
- お客様にSNOWMASKを取り付けるゴーグルをメガネナカジマ店舗に送っていただきます。送料はお客様負担となります。ご了承ください。
- 店舗の方で、お送りいただいたゴーグルにSNOWMASKが取り付け可能か確認いたします。取り付け可能な場合、そのままSNOWMASKの製作に入らせていただきます。
- 出来上がり次第、店舗からSNOWMASKとゴーグルを一緒にお客様のもとへお送りいたします。
SNOWMASKの安全性・快適性・見え方を徹底解説
安全性
SNOWMASKの安全性についてはメリットが多いです。メガネや度付きサングラスと比較するとSNOWMASKにはフレームのテンプル(つる)がないです。そのため、転倒したときにテンプルが顔や目に刺さる心配がありません。また、クリップ部分はプラスチックでできているため金属フレームのように温度が急激に下がる心配がなく、SNOWMASKが直接皮膚と接することもないため、ゴーグル内での凍傷を防げるというメリットもあります。初心者の方やお子様など転倒による怪我のリスクが高い方にはとくにメリットが多いと思います。
ここで述べたことはあくまでもリスクが少ないというだけで、絶対に安全というわけではございません。ご自身の使い方との相性を考えたうえでご自身に合ったものを使用してみてください。
劣化や寿命について
具体的な耐用年数や買い替えの目安となる期間については、明確な数値を提示することが難しいです。ですが、ご購入されたお客さんのその後のメンテナンスなどの様子を参考にすると、何年もの間使ってくださっている方が多い印象です。
もし普通に使用していて問題が発生した場合は、ご購入から1年以内でしたら無料で修理・交換させていただきます。また、メガネナカジマでできる範囲でしたらフレーム調整などのアフターメンテナンスは期限無く無料で行わせていただきます。度数が変わった場合やSNOWMASK自体が劣化した場合などの部分的な交換も可能です。その際は交換するパーツ(レンズやSNOWMASKのフレーム)単体の料金をいただく形となります。
着け心地
SNOWMASKが直接顔と接することはないためゴーグルのみを着けた場合と着け心地はほとんど変わりません。SNOWMASKを着けた状態と、メガネや度付きサングラスを着けた状態を比較すると、SNOWMASKはテンプル(つる)がずり落ちるストレスもなく、ノーズやテンプルの跡も付くことがないためかなり快適に感じます。ただ、度数によってはレンズに厚みが出て重くなってしまうため、ややゴーグルが重たく感じる場合もあります。
見え方
SNOWMASKはゴーグルのレンズ付近に取り付けるため、度付きレンズからご自身の目までの距離が開いてしまい、通常通りにメガネを着けた場合と比べるとやや見え方が劣ります。SNOWMASKを安定させて装着するためには、SNOWMASKのクリップをゴーグルのレンズ付近に取り付ける必要があり、どうしても目とSNOWMASKとの距離が開いてしまうのです。イメージとしては、ご自身の普段かけているメガネをやや顔から遠ざけてレンズを覗いた見え方と同じような見え方になると思います。裸眼よりはよく斜面の凹凸などが見えるようになる、メガネの上にゴーグルをつけるよりは不快感やケガのリスクが減るなどメリットはあるため、他の要素とのバランスを考えて検討するといいと思います。
曇りやすさ
SNOWMASKはゴーグルの内側にさらにレンズが入るような構造になるため、なにも対策をしなかった場合ゴーグル単体より曇りやすくなります。そのため、曇り止めを塗ったうえでの使用やレンズに曇り止め加工をしたうえでの使用がおすすめです。どちらも適切に使用した場合はしっかりと曇りを低減させることができます。メガネナカジマではSNOWMASKのレンズの曇り止め加工を+5,500円で承っています(2025年11月28日時点での価格となります)。
まわりから見た外見
SNOWMASKを使用していくうえで外見を気にされる方も多いと思います。ゴーグルがミラー加工されている場合、SNOWMASKの存在がほとんどわからないです。一方でミラー加工されていないクリアレンズやカラーレンズなどの場合は、やや存在が目立ってしまいます。
ご参考までに、メガネナカジマスタッフがSNOWMASKを装着したゴーグルを着けた際の写真を載せておきます。ゴーグルはミラーレンズになります。レンズ全体が反射して、外から見ると鏡のようになるためSNOWMASKを着けているかどうかはほぼわからないです。
SNOWMASKのメリットとデメリット
SNOWMASKのメリット
SNOWMASKの以上の特徴をおさえたうえでのメリットは、「メガネ+メガネ用ゴーグル」と比較して着け心地が快適であること、そして「メガネ+メガネ用ゴーグル」と「度付きサングラス」と比較して安全性が高いことだと思います。また、メガネ用ゴーグルでは着用できるメガネのサイズが限られることや、ゲレンデで使用した場合にメガネが破損するリスクがあることなどを考慮すると、ある程度好きな形のゴーグルに自由に付け替えでき、メガネを使用せず滑ることのできるSNOWMASKは便利な点が多いと思います。
これらを踏まえるとSNOWMASKは、コンタクトが苦手な方や安全性が気になる方、初心者の方や、コンタクトが推奨されないお子様(小学生以下の方)などには積極的におすすめさせていただきたいです。
SNOWMASKのデメリット
SNOWMASKのデメリットは「コンタクトレンズ+ゴーグル」と比較して安全性が劣ること、「メガネ+ゴーグル」「度付きサングラス」「コンタクト」と比較してやや見え方が劣ること、小さすぎるゴーグルや形の特殊なゴーグルには装着できないことがあげられます。SNOWMASKはメガネより安全と言えど、転倒などの衝撃でSNOWMASKが外れて顔にあたってしまう場合もあります。その点コンタクトレンズはSNOWMASKのように外れて顔にあたる心配がなく安全です。また先ほど「見え方」でご説明したとおり、SNOWMASKは通常のメガネとはやや見え方が変わってしまう可能性があります。そして、様々なサイズに対応するSNOWMASKですが、SNOWMASKが入りきらないキッズサイズなどの小さなサイズのゴーグルや、SNOWMASKの形がフィットしない特殊な形状のゴーグルの場合は取り付けることができません。
以上を踏まえ、SNOWMASKの使用が向かない方としては、コンタクトの使用に慣れている方、ウィンタースポーツに慣れておりケガのリスクが少ない方が挙げられます。また、メガネの度が強い方は休憩など用に室内でかけるメガネも携帯してゲレンデに出る必要があり、手荷物が増えるといったデメリットもあります。
SNOWMASKのご購入について
メガネナカジマでのSNOWMASKの価格や購入前に確認していただきたいこと、購入後のメンテナンスについてを詳しく説明していきます。購入を検討されている方はぜひご参考にしてみてください。
価格
メガネナカジマで新しくSNOWMASKを製作する場合、価格はお客様の度数によって変わります。これはレンズタイプごとに製作できるレンズの度数の幅が決まっているためです。また、曇り止め加工である「防曇コート」をご希望の場合は仕上がり価格に5,500円が加算されます。お客様の度数およびPDに合ったレンズタイプを以下の価格表よりお探しください。
※価格表の見方について
SNOWMASKの価格は、お客様の処方箋に記載された「度数」と「PD」によって決まります。価格表にある「度数範囲」と「PD」の範囲内に処方箋の情報が当てはまるかどうかをご確認したうえでご注文ください。
まず、価格表にある「度数範囲」とは左目と右目それぞれで処方箋に記載された「球面度数(SPH)」と「円柱度数・乱視(CYL)」を足した値になります。左目と右目でそれぞれ計算をし、それぞれの値が度数範囲内におさまるレンズタイプをお選びください。その際、度数範囲内におさまるレンズタイプの中で一番値段の安いものを選ぶのがおすすめです。
さらに処方箋上でご確認いただきたいのが「PD」になります。PDとは右目の瞳孔の中心から左目の瞳孔の中心までの距離のことです。PDが右目と左目で分けて記載されている方は両目のPDを足した値で見てください。処方箋上に記載されたPDが60㎜以上でしたらスタンダードの2種類より、60㎜より小さければカスタムの4種類よりお選びください。
以下は処方箋と価格表を照らし合わせた場合の具体例となります。まず、自身の処方箋の「度数」を確認します。右目の球面度数(SPH)が-1.00、円柱度数・乱視(CYL)が-0.25、左目の球面度数(SPH)が-0.75、円柱度数・乱視(CYL)が-0.25の場合、右目の度数範囲は(-1.00)+(-0.25)で-1.25、左目の度数範囲は(-0.75)+(-0.25)で-1.00となります。価格表を見ると、どちらの目も度数範囲がスタンダードR1の0.00~-2.00の範囲内におさまっているため、スタンダードR1での製作が可能となります。つぎにPDを確認します。右目が31.5㎜で左目が30㎜の場合、合計した61.5㎜で価格表を確認します。PD61.5㎜はスタンダードR1の条件であるPD60㎜以上に当てはまるため、R1での製作をお選びいただくのがおすすめです。この場合の価格はすべて合わせて12,100円ということになります。また、防曇コートをつける際には5,500円が追加でかかるため、合わせて17,600円となります。
購入後のメンテナンスや保証、交換について
通常使用で問題が発生した場合に限られますが、SNOWMASKのフレームとレンズともに1年間の保証がございます。また、メガネナカジマで修理出来る範囲でしたらアフターメンテナンスは期限無く無料です。お客様の過失等によるキズ・破損は、保証期間内でも有償での修理となりますのでご了承ください。
メガネナカジマでは、SNOWMASKのフレームとレンズともに交換を承っています。度数が変わった場合や、使っていく中でフレームが劣化していった場合などにご利用ください。ご希望の方はお問合せよりご相談ください。
注意点
様々なサイズに対応するSNOWMASKですが、SNOWMASK自体が入りきらない小さなサイズのゴーグルや、SNOWMASKの形がフィットしない特殊な形状のゴーグルの場合は取り付けることができません。お気をつけください。
お買い求めについて
こちら記事でご紹介したSNOWMASKはメガネナカジマのオンラインショップおよび店舗にて販売しております。ご興味のある方はぜひ御覧ください。
ゴーグル用度付きインナークリップ「SNOWMASK(スノーマスク)」
(GORGGLE-RXinner)
全ゴーグル対応 防曇コート対応
ゴーグルの内側に取り付けることができる度付化クリップ。様々なサイズや形状のゴーグルに対応しており、取り付け方も簡単です。レンズはクリップで固定されており、自分の視力に合わせて調整できます。コンパクトで軽量なので、持ち運びや収納も便利です。レンズには曇り止めや、レンズ自体に曇り止め加工をすることが可能です。
店舗の場所はJR南武線の中野島駅の目の前。
詳細は以下のとおりです。
住所:〒214-0012 神奈川県川崎市多摩区中野島3-14-2
定休日:木曜日(詳細は営業日カレンダーを御覧ください)
営業時間:10:00〜19:00
※商品の在庫がない場合もございます。ご了承ください。